MacをWindows専用に
「Mac用デュアルブート機能」などと紹介されることが多いBoot Camp。
PCからMacへ乗り換える際の不安を取り除き、WindowsからMac OS Xへの移行を促す最終兵器である。
デュアルブートでWindows「も」動きますというのがセールスポイントなので、デュアルブートにしなきゃいけないと思い込みがちだが、実はWindows「だけ」動かすようにもできるのだ。
アップルにとってはあまりうれしくないかもしれないが、「Macのデザインはカッコいいと思うけど、Mac OS Xを使う気はさらさら無い人のための、MacからMac OS Xを消し去ってWindowsだけインストールする方法」を解説する。
MacにWindowsだけインストールする方法
と言っても、別に難しいことは何もない。内蔵ハードディスクを空っぽの状態にしてからWindowsのインストールメディア(CD/DVD)で起動して、普通にインストールすれば良い。Mac以外のPCでするように。
- Mac OS X Install DVDから起動して、ディスクユーティリティを開く。
- ドライブリストから内蔵ハードディスクを選択し、「ボリュームの方式:1 パーティション」、「フォーマット:空き領域」とする。
- パーティションタイプは「マスター・ブート・レコード」にしておく。「オプション...」ボタンを押すと設定変更できる。
- 設定が終わったら「適用」ボタンを押してフォーマット。
- Macを再起動する。このときメディア・イジェクト・キー(もしくはマウスボタン)を押したままにして、インストーラーディスクを排出する。
- Windowsのインストーラーディスクを挿入し、セットアップを開始。
- 再起動がかかったら、optionキーを押しっぱなしにして内蔵HDを選んで起動させる。
- Windowsのインストールが終わったら、Boot CampのWindowsSupport(ドライバとユーティリティ)をインストールする*1。
- 「Boot Camp コントロールパネル」で起動ディスクを設定しておく*2。
- Mac OS XレスMacのできあがり。
このように簡単にMacをWindows専用機にすることができる。しないけど(^^;。
(2009-11-03)
MacにWindowsのみインストールする手順をまとめたKindle本を制作した。太古の32ビットIntel Mac対応の『いまさら Boot Camp』と、新しめの64ビットIntel Mac対応の『さよなら Boot Camp』の2冊。
- *1 自分でドライバを調達できる人は、別にAppleの提供するドライバをインストールしなくてもかまわない。その場合、Boot Campに頼ることなくWindowsを使用可能だ。でも、起動ディスクを設定するのにひと工夫必要だ。面倒だから素直にWindowsSupportをインストールしよう。
- *2 設定しておかないと起動が非常に遅くなる(起動ディスクを検出するのに時間がかかる)。
©2009 "TAKAHASHI Ryoji" @zone0.net
Last updated:
2011-08-27