iTunes で MP3 CD-R

MP3 CD プレイヤーのための、iTunes による MP3 CD-R 作成手順

 私は、Rio Volt という MP3 データを書き込んだ CD-R も再生できるポータブル CD プレイヤーを使用している。 最近では、この手の CD プレイヤーも増えてきて、カーステレオにも MP3 CD が再生できるものがあるくらいだ。 Rio Volt には、残念ながらマック用のソフトは付いていないが iTunes と CD-R ライティングソフト(サポートドライブを持ってるなら Disc Burner でよい)があれば使えるよね、と思って購入したのだ。

■うどん玉がない

 それは、Rio Volt を買ってきたその日、手持ちの CD から数枚を選んで MP3 CD にまとめてみることにしたときのことである。 さっそく iTunes をダウンロードし、「読み込み」ボタンでホイホイと順調に CD を MP3 化し、ちょいとボタンを押すだけでオリジナル CD ができちゃうとはさすがアップルじゃわいと感心しながら「CD を作成」ボタンを押したのだが... 充分 CD 1枚におさまるはず(650MB 以下)のデータ量にもかかわらず、iTunes は容量オーバーだとのたまうのである(T_T)。

 しばらく悩んだ末、ななななんと、iTunes(J1-1.1) の CD-R 作成機能では、せっかく MP3 で保存したデータを、御親切なことに再び CD-Audio に変換して書き込んでくれるという事実を発見(余計なお世話じゃ〜)。 ヘルプでもちゃんと、自分だけのオーディオ CD を作成するには」と、オーディオであることが強調されているので文句は言えないが、そりゃないだろ。 まったく、寄せ鍋の最後にうどん玉がなかった気分である。

MP3 CD-R 作成手順

 ともあれ、iTunes のヘルプを探してみたがボタン一発で MP3 CD を作成する方法が見つからないので、「MP3 CD プレイヤーのための、iTunes による MP3 CD-R 作成手順」をまとめてみた。(知らないのは私だけで、簡単な方法があるのかも知れないが... (^^;)

  1. iTunes をダウンロードしてインストール。
  2. CD データを MP3 として読み込むためのフォルダを作成する。(ここでは、MP3TMP という名前のフォルダとする)
  3. [編集]-[初期設定...] を選ぶ。
    • [一般] タブの [インターネット]-[必要な時にインターネットに接続] のチェックを外して CDDB に接続しないようにする。(洋楽はともかく、邦楽 CD は曲名が日本語で登録されていたりするのでかえって面倒なことになる場合が多い)
    • [読み込み] タブ [読み込み方法:] はもちろん、MP3 エンコーダにしておく。
    • [詳細設定] タブの [音楽フォルダの場所]-[変更...] ボタンを押して、読み込む場所を先ほどの MP3TMP フォルダに変更する。
  4. CD をドライブに挿入する。
  5. 入力源に、オーディオCD n (n の部分は数字)が表示され曲リストが出てくるので [読み込み] ボタンを押す。
  6. 読み込みが終わるのを待つ。
  7. CD を取り出す。
  8. 「MP3TMP:不明なアーティスト:不明なアルバム」のようにフォルダができているので「不明なアルバム」をその CD 本来の名前に変更する。{日本語(かな漢字)は使わず英文字と数字の組み合わせであまり長くない名前にしておいた方が無難}
  9. ID3 タグを書き込みたい場合は、曲トラックを選んで [ファイル]-[情報を見る] メニューを選び、[タグ] タブをクリックする。 もしくは、曲名リストを直接編集してもよい。(ID3 タグにも日本語は使わない)
  10. ライブラリの全てを選択して、消去する。 「〜ファイルをゴミ箱に移動しますか?」と聞いてくるので [いいえ] と答える。 [はい] と答えると曲リストを消去するだけでなく、ファイル自体がゴミ箱へ移動されてしまう。
  11. さらに読み込みたい CD がある場合は 4. に戻る。
  12. MP3 データのファイル名がカタカナで「トラック 04.mp3」などとなっているので、「track04.mp3」のように英文字と数字からなるファイル名に変更する。 いちいち人手でやってると大変なのでリネームソフトを使うとよいだろう。
  13. 「不明なアーティスト」フォルダの中身を ISO9660(拡張)フォーマット で CD に焼けば良い。 
  14. 焼き終わったら、「MP3TMP」フォルダをゴミ箱へ捨てる。

 こうして無事 MP3 CD-R を焼けるようになったのだが、その直後 RIO Volt が壊れてしまい修理のためしばらく使えなかったりした(不幸である)。

(2001/8/26)

■iTunes 2

 悪口を書いたのがアップルに聞こえた(^^)のか、iTunes 2(J1-2.0.2) では MP3 CD-R を作成する機能が付いた(目玉は iPod との連携機能のようだが、あたしゃ iPod 持ってないので関係ない)。 [編集]-[初期設定...] メニューを選び、[CD 作成] タブ [ディスクフォーマット:] で [MP3 CD] ラジオボタンを選択するだけである。

 が、アルバムごとにフォルダにまとめて、オリジナルの曲順を維持したい場合は前述の方法が有効である。(細かいことを気にしなければ、iTunes でもアルバムでソートしてフォルダに分けられる)

 さて、ここで読者の近川さんからお悩みのメールが寄せられたので紹介する。
MP3
ファイルをリネームした時、

track1.mp3
track2.mp3
track3.mp3
track4.mp3
track5.mp3
track6.mp3
track7.mp3
track8.mp3
track9.mp3
track10.mp3
track11.mp3
track12.mp3 と、並んで欲しいのに、
track1.mp3
track10.mp3
track11.mp3
track12.mp3
track2.mp3
track3.mp3
track4.mp3
track5.mp3
track6.mp3
track7.mp3
track8.mp3
track9.mp3 みたく変な並びになるんだけど〜。

 もしかして他にも困っているヒトがいるかもしれないので解答しておく。 マックに限らずコンピューターは石頭なのでこんなことになってしまうのだ(人間から見て自然に並ぶようにする機能拡張なんかもあったりするのだが)。 じゃによって、リネームする時は数字の部分の桁数が2桁以上になるファイルがある場合は '0' を追加して帳尻を合わせるようにするとよい。 track01.mp3 のようにね。 気のきいたリネームソフトなら、そういうオプションがあるはず。

(2001/11/16)

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