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RTA50i(NetVolante) の秘密

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 Sphinx 氏の悲劇は、TA をやめてダイヤルアップルータを購入したいと思い付いたところから始まった。購入機種の選定について相談を受けた、あやしい研究所はYAMAHA NetVolante RTA50i を勧めたのだが...

 生真面目な性格の Sphinx 氏は、ちゃんとメーカーが添付している設定用のユーティリティを使って、Macintosh 側の設定を試みた。ところが、なんだか固まる、設定できていないのに設定用ユーティリティは「設定済みです」と言い張る困ったちゃんな事態に遭遇したのである。

とりあえず、Sphinx 氏のRTA50i をあずかって評価してみることにした。

 ちなみに、あやしい研究所では RT80i を使用しており、RTA50i が発表された時に興味があってYAMAHA に質問のメールを出したことがあるのだが、担当者の方がちゃんとした解答のメールをくださったので好印象もった記憶がある。

 以前の RTシリーズは質実剛健と言うか、比較的そっけないパッケージ内容だったのだが、RTA50i には、ユーティリティ等が入ったCD-ROM、ネットワークケーブル、おまけにシリアル用の各種変換ケーブル(DB25,DB9,DIN8)も添付してあり、より一般消費者サイドに立った改善がなされていた。 MacOS 側の設定もユーティリティでら〜くらくである。

が、しかし、よくあることなのだが親切がアダになってユーティリティが想定していないシステム構成だったりすると、にっちもさっちもどうにも... な状態になってしまう。

 Sphinx 氏の場合はまさにこのケースであり、MacOS のコントロールパネル等の設定を自力でやれば何の支障もなく繋がってしまったのだ。

 そこであやしい研究所では、ひょっとして同じ状況で悩んでいる人が全国に7000万人(推定)はいるのではないかと考え、対処方法をまとめるとともに、ちょっと便利なユーティリティを開発した。

対処方法まとめ

 付属の設定用ユーティリティのことは忘れて、次の手順で自ら設定するとうまく行くので、ハマッている人はお試しあれ。

  1. RTA50i をコールドリセットして出荷状態に戻す。
  2. MacOS のTCP/IP コントロールパネルの設定を「DHCP サーバを参照」するに変更して、システム終了する。
  3. RTA50i とMac をEthernet ケーブルで接続。
  4. RTA50i の電源を入れる。20〜30秒くらい待ってから Mac の電源を入れる。
  5. Web ブラウザを立ち上げて、http://192.168.0.1/ にアクセスしてRTA50i を設定する。

※詳細はマニュアルを読もう。

 なお、一度きちんと設定してしまえば必要な時に自動的にインターネット接続され、うっとおしい PPP 接続ダイアログも出てこないし、まるで常時接続しているような錯覚に陥るほど快適である。でも、錯覚なので電話代には気を付けよう。

そして、ここで疑問がわいてくる。

「自動的に接続してくれるのはいいが、どうやって接続を切るのだ?」

って心配しなくても、ほっといたら数分後に自動的に切ってくれる(あるいはWebブラウザから切断できる)のだが、1秒でもはやく接続を切りたいというせっかちなあなたのためにユーティリティ(ボラチョッキン)を用意した。

 RTA50i 付属のCD-ROM のなかに、RT-Monitor というメーカー純正のユーティリティがあるので、RT-Monitor(こっちのほうが高機能)が気に入っている方は、わざわざボラチョッキンを使う必要はないが RT-Monitor がどうも肌にしっくりこない場合はお勧めである。

ダウンロード: VolaChokkin.sit.bin(約255KB)

 ボラチョッキンの開発は REALbasic 特設研究班により、REALbasic とMetrowerks CodeWarrior C/C++ を用いて行われた。テストに協力してくれたSphinx 氏に感謝。(1999/8/26 - 皆様からお寄せいただいた御意見をもとに改良し、v1.1.0 となりました。)

次のページに「ボラチョッキン Web マニュアル」があります。

※1999/5/13 時点の記事およびボラチョッキンの取扱説明書において、RTA50i をRT50i と誤記しておりました。 関係者の皆さん、ごめんなさい。

(1999/7/23)

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